どうして勉強ってするの?
それは、テストの〇×の正解ではなく、自分の人生の〇×を知るため。だよって。
以前の僕なら、いい学校、会社に入るため。将来に困らないため。と息子に答えていた。
勉強は、正解を覚えるためにするものではない。
勉強は、自分がどんな人間なのかを知るためにするものなんだよって。息子に心から伝えたい。
「自分の正解」でなく「他人の正解」を解く勉強をしていた過去
テストで100点を取る。優秀な学校に行く。
先生に褒められる。親に安心してもらう。
だから、社会から認められるから仕事ができる。
だから、勉強ができることは良いこと。
成績が良いことは正しいこと。
正しいことをすれば人生はうまくいく。
社会が用意したレールに乗るために勉強をするものなんだと昔は思っていた。
でも、実際の人生はそんなに単純ではなかった。
国立大学を卒業したが、20代で3回転職。
新卒で最初の営業職が合わずに4年で退職。
営業の経験があるからと食品会社の営業職に転職しても、半年でクビ。
結局、今はスーパーでお肉を切る仕事を17年続けている。
では、なぜ、経験や得意など関係がなく、未経験でも自分に合った仕事が見つかったのか。
それは外側で自分が考える思い込みと内側の本当の自分に乖離があったからと今では思うから。
つまり、自分の価値観や核とズレているとエネルギーが乗っていかないイメージ。
外側の部分である学歴や経歴だけで見ると、
今の仕事は「遠回り」「東大を目指すはずが妥協して三流大学」
そんなイメージをもたれるのかもしれない。
でも、自分の心の安定や人間関係、働き方の相性で見ると、今の仕事は僕にとって大切な場所。
結論。勉強で大事なのは、他人や外側の正解を取ることだけではない。
自分が何に向いているのか。
何をしている時に心が整うのか。
どんな環境なら無理なく続けられるのか。
自分のことを知ることが、人生ではずっともっと大事だよ。
それは、受験、就職、結婚、転職などにも応用がきくから。
外側の部分である、見た目(偏差値のよい大学や年収の高い会社)、スペックの良い相手、よりよい就職先・・
もっともっと上の理想を追うときりがない。
そのくせ、こんな会社だったなんてと後悔することが僕には多かった。
就職先のイメージと入社後のイメージが違うのはよくあること。
だからこそ外側で見るのでなく、内側の自分のことを知る。
自分の価値観で判断したことなら後悔はないと経験上言える。
人は人。他人は他人。自分は自分。
先生も、他人。生徒の特性までは分からないからこそ、自分のことは自分で勉強をしてみよう!
勉強は自分の心の反応を見る時間
勉強をしていると、自分の心が様々に反応する。
国語が得意な子。苦手な子。登場人物の気持ちを考えるのが好きな子。物思いにふけるのが好きな子もいる。
理科でアルコールランプにワクワクする子もいれば、カエルが苦手な子もいる。
算数で因数分解ができてスッキリする子もいれば、数字を見るだけで苦しくなる子もいる。
音楽や美術で表現することが好きな子もいれば、体育で体を動かすことに喜びを感じる子もいる。
大事なのは、得意か不得意かだけではない。
その教科に触れた時、自分の心がどう動くのか。
そこに、自分の価値観や向き不向きのヒントがあると思う。
勉強は、そういう自分の反応を知るための材料なのだと思う。
勉強は「自分のトリセツ」を作る材料
未経験の精肉の仕事に至るまで
価値観や心理学を学ぶ上で、勉強は自分のトリセツを作るための材料だと思うようになった。
それを知ることで、自分の扱い方が少しずつわかってくる。
たとえば僕は、飛び込み営業で、人とどんどん関わっていく働き方は苦しかった。
でも、ある程度流れが整っていて、その中で工夫する仕事は合っていた。
それが今のお肉を切るスーパーの仕事。
スーパーの仕事でも、段取りが見えていて、流れの中で小さな改善ができることに楽しさがある。
仕事選びと、ブログやnoteなどの副業もやることは同じだった。
外側の正解を取りに行くというより、自分の経験を言葉にして整理していくことが楽しい。と知る。
人の話を聞いて、まとめることも好き。
これは、ただの仕事選びの話ではない。
自分がどんな時に自然に力を出せるのか。
どんなことなら無理なく続けられるのか。
どんな関わり方なら心が整うのか。
そういう自分のトリセツを作っていくことが、勉強の本当の意味の一つなのだと思う。
価値観を無視して、稼ぐだけにフォーカスしていた過去。
心が苦しかったし、そのまま進んでいたら、発信活動は、もうしていなかっただろう。
ノウハウを足しているつもりが、不安に掛け算をしていた。
勉強の学びや自分の転職の経験。
これは、副業の経験ともつながっているし、とても似ている。
僕はこれまで、外側からノウハウをもらえば、新しい稼げる自分になれると思っていた。
成功している人から学ぶから変われる。
実績のある人のやり方を真似すれば稼げる。
正しいメソッドを知れば人生が変わる。
外側からもらうことで変われる。そんなふうに思っていた。
でも実際には、ノウハウを学んでも苦しくなることが多かった。
なぜなら、そこに自分の価値観や向き不向きが置き去りになっていたから。
算数でたとえるなら、
2+2+2+4=10
知識やノウハウを足していけば、たしかに「10」。
でも、自分のことを知らなかったり、自分が嫌いだったり、自分の価値観がわからないままだと、
その10にマイナスをかけてしまうような感覚になるんだ。
これは僕も痛感している。
せっかく学んだノウハウも、
「できない」「足りない」「もっと学ぶ」
という思い込みに変わってしまっていたから。
ノウハウを足しているつもりが、不安に掛け算していた過去の自分に、「よくがんばってきたよね。」って心からエールを送りたい。
カウンセリングも、勉強も、原点回帰
心理学やカウンセリングを学ぶ中で、
カウンセリングは、新しい自分に変わるためのものではない。
本来の素直な自分に戻っていくためのもの。こう感じるようになった。
人は成長する中で、いろいろな思い込みを身につける。
しっかりしなければいけない。
人に迷惑をかけてはいけない。
弱音を吐いてはいけない。
失敗してはいけない。
期待に応えなければいけない。
結果を出さなければ価値がない。
そういう思い込み、刷り込み、決め込みが何重にも積み重なると、本来の自分が見えにくくなる。
本当は悲しいのに、平気なふりをする。
本当は怖いのに、強がる。
本当は甘えたいのに、一人で抱え込む。
本当は休みたいのに、頑張り続ける。
だからカウンセリングは、未来の別人になることではなく、過去に置いてきた本来の自分に戻る作業なのだと思う。
そして、勉強も本質的には似ている。
外側の知識を入れることだけが勉強ではない。
学びを通して、自分の反応に気づく。
自分の好き嫌いに気づく。
自分の価値観に気づく。
自分の向き不向きに気づく。
自分が本当に大切にしたいものに戻っていく。
勉強とは、みんなで「1+1=2」と答え合わせをするだけではなく、
自己対話の中で、自分の方程式の答えを見つけていくことなのだと思う。
子どもに伝えたいこと
もし子どもに、
「どうして勉強ってするの?」
と聞かれたら、間違いなく、こう答えたい。
勉強は、いい点を取るためだけにするものではないよ。
勉強は、自分がどんな人なのかを知るためにするものでもあるよ。
何にワクワクするのか。
何に退屈するのか。
何を考えるのが好きなのか。
何を表現するのが好きなのか。
どんな時に夢中になれるのか。
どんなことをすると心が整うのか。
それを知るために、様々な教科に触れてみる。
全部が得意じゃなくていいし、全部を好きにならなくてもいい。
でも、いろいろ触れてみることで、自分の中にある反応が見えてくる。
それが将来の仕事や生き方を選ぶヒントになる。
勉強は、自分の人生のハンドルを、自分で握るためのものなのだと思う。
勉強は、自分に還るためにする
僕は今、勉強の意味を自分に還るためにするものだととらえている。
常識。親の期待。先生の評価。
成績。偏差値。肩書き。
稼げるノウハウ。成功者の言葉。
そういう外側のものに振り回されるのではなく、自分の内側にある反応を見ていく。
自分は何が好きなのか。
何を大切にしたいのか。
どんな時に安心するのか。
何をしている時に心が整うのか。
どんな生き方なら自分らしくいられるのか。
それを知るために、僕たちは学ぶと強く思う。
勉強は、未来のすごい自分になるためだけのものではない。
過去に置いてきた、本来の自分に戻っていくためのものでもある。
外側の正解を覚えるためではなく、自分の価値観に気づくためにもね。
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